cpptesttraceは、プロジェクトをビルドする際に使用するビルドコマンド(make等)の先頭に付与して使用するトレーサーとなります。cpptesttraceを付与してビルドを実行することで、ビルド情報の収集を行い、ビルドデータファイルというC/C++testでインポートできる形式の設定ファイルを作成する事が可能です。
cpptesttraceの使用手順
本手順は、Windows環境でGNU makeを使用したcpptesttraceの実行例となります。
コマンドプロンプトを起動し、ビルドコマンド実行するプロジェクトのディレクトリへ移動します。
cpptesttraceを使用するため、下記の環境変数を設定します。
PATH - <C/C++testインストールディレクトリ> および <C/C++testインストールディレクトリ/bin> へのパスを追加します
※cpptest/cpptestcli、そして C/C++test に付属するユーティリティ ツールにアクセスできる設定です。
下図ではCドライブ直下にC/C++testインストールパッケージを展開しており、<C/C++testインストールディレクトリ>は <C:\cpptest>となります。
CPPTEST_SCAN_OUTPUT_FILE - BDFの出力先とファイル名を絶対パスで指定します
CPPTEST_SCAN_PROJECT_NAME - C/C++testインポート時のプロジェクト名を指定します
※CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMAND - ビルドに使用するコンパイラ/リンカを指定します
CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMANDの環境変数について
CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMANDはC/C++testで未サポートのコンパイラでビルドされているプロジェクトのBDFを生成する際に使用する環境変数となります。サポートコンパイラを使う場合は、設定する必要はありません。
設定例:set CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMAND=<コンパイラ名>.exe^|<リンカ名>.exe
※"^"は環境によって異なりますので、ご注意ください。通常のビルドコマンドの先頭にcpptesttraceを付与して実行します。
ビルドが正常に完了し、環境変数で指定した*.bdfファイルが作成されていることを確認します。