C++testは2つのEditionに分かれており、本書でご紹介した機能の内、利用できる機能が異なります。
機能 | C++test Edition | |
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Desktop Edition | Engine Edition (Server Edition) | |
ビルドコマンド スキャンニング | ○ | ○ |
フロー解析 | × | ○※ |
コーディングルール自動チェック | ○ | ○※ |
重複コード検出 | ○ | ○ |
メトリクス計測 | ○ | ○ |
差分解析 | ○ | ○ |
コマンドライン実行 | × | ○ |
Anchor | ||||
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本章では、この2つのEditionを組み合わせて、一般的に開発現場で利用されている運用フローをご紹介しましょう。
このページの内容:
Table of Contents |
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開発者側の運用フロー
コーディング/テストを担当している開発者は、開発で使用している各マシンにC++test Desktop Editionをインストールします。
そして、下記の順に作業を行っていきます。
①ライセンスサーバーよりC++testのライセンスを取得します。
②コーディング実施するごとにコーディングルールのチェックを行い、違反が無い事を確認します。
③コーディングルール違反がないソースコードを、構成管理サーバーにコミットします。
ビルドサーバー側の運用フロー
複数の開発者がいる場合、統合ビルドチェックを行うためのビルドサーバーを用意します。このビルドサーバーにC++test Engine EditionとC++test Engine Editionに付属している「Parasoft DTP Standard」をインストールします。そして、下記の処理を自動実行するようビルドサーバーに設定します。
④ソースコードがコミットされたタイミングで、プロジェクトを自動でチェックアウトします。
⑤チェックアウトしたプロジェクトのビルドチェックを行います。
⑥コーディングルール違反が無いかの二重チェックを行います。
⑦フロー解析を行います。
⑧重複コード検出を行います。
⑨メトリクス計測を行います。
⑩処理⑥~⑨の解析結果を、DTP Standardに格納します。
ビルドサーバー側で解析完了後の運用フロー
DTP Standardに格納された解析結果概要を、ブラウザで確認することができます。また、解析結果の詳細情報を、開発者のマシンにインストールされているC++test Desktop Editionにインポートすることができます。これを応用し、下記の運用フローになります。
⑪管理者は、DTP Standardに格納された解析結果をブラウザで確認します。
⑫開発者は、解析結果の詳細情報をワンクリックで、手元のC++testにインポートして違反内容を確認します。
※DTP Standardに格納された解析結果をブラウザから確認することもできます。
⑬インポートされた結果を各開発者にレビューし、修正作業を行います。
C++test静的解析機能を利用した運用フローの全体像
「開発者側の運用フロー」から「ビルドサーバー側の運用フロー」で紹介した運用フローをまとめた全体像は下図のようになります。