C++test 10.4.xから、スタブの振る舞いを設定する方法が変更されております。過去バージョンで作成したスタブの振る舞いを使用するには、スタブのソースファイルのみ再作成する必要があります。テストケースに設定した振る舞いは、そのまま過去バージョンで設定したスタブAPIで実装された振る舞いで動作しますが、将来的にスタブAPIでのスタブの振る舞いの実装は廃止される予定ですので、C++test 10.4.x以降に実装されましたスタブコールバック機能を用いてスタブの振る舞いを新たに設定いただくことを推奨します。
スタブファイルの再作成
- あらかじめ対象のプロジェクトのstubsディレクトリをプロジェクトディレクトリ外に移動します。
- C++test 10.4.x以降のバージョンで既存のワークスペースを開きます。
- [スタブ]ビューを開きます。手順1で移動したスタブが認識していないことを確認します。シンボル情報が表示されていない場合は、シンボル情報収集(Collect Stub Information)を実施してください。
- [スタブ]ビューの右側にある▽を選択し、[スタブ設定]を選択します。
- [スタブ APIの有効化(非推奨)]を有効にします。
※この設定は、スタブ作成時のみ有効になっていれば問題ありません。
- [スタブ]ビューより、スタブファイルを再作成します。
- 単体テストが実行できることを確認します。
※スタブファイル内で直接振る舞いを実装している場合、手順1で退避したスタブファイルの処理を、再作成したスタブに実装してください。
※本手順の実施前の状態を復元するためには、手順1で移動したstubsディレクトリを戻してください。
スタブの振る舞いの移行
過去のバージョンで設定したスタブの振る舞いはC++test 10.4.x以降のバージョンへ移行後、[スタブ(非推奨)]で管理されます。この設定のままでもC++test 10.4.x以降での単体テストは問題なく動作しますが、将来的に廃止予定となりますので、新たに追加された[スタブ設定]と[スタブ期待値]に移行を推奨します。過去バージョンで作成したスタブファイルでは、[スタブ設定]と[スタブ期待値]は使用できませんので、スタブファイルの再作成を実施してください。C++test 10.4.x以降では、スタブ対象の関数ごとに振る舞いを設定できるようになるため、スタブの管理が分かりやすくなります。
【過去バージョンで設定したスタブの振る舞い】
C++test 10.4.x以降では、[スタブ設定]と[スタブ期待値]で同等の設定が可能です。
【C++test 10.4.x以降で新たに設定したスタブの振る舞い】