C/C++testでは、開発で利用しているコンパイラを使用するため、下記の情報が必要になります。
コンパイラオプション ソースファイルの依存関係 |
上記の2つの情報を「ビルド コマンド スキャンニング」機能を用いて一括で収集し、C/C++testが読み取り可能なフォーマットに変換したファイルをビルドデータファイルと言います。
ビルドデータファイルを作成するためには、下記の二段階の処理を行います。
3つの環境変数を設定します。
環境変数 | 説明 |
---|---|
CPPTEST_SCAN_OUTPUT_FILE | ビルドデータファイルのフルパス |
CPPTEST_SCAN_PROJECT_NAME | プロジェクト名 |
CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMAND | コンパイラ名 |
※CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMANDは、未サポートのコンパイラなどC/C++testが認識できないコンパイラの場合に指定する必要があります。通常は設定不要ですが、書き方の例として本チュートリアルでは意図的に記載しています。
下記のコマンドを実行します。
cpptesttrace <オリジナルのビルドコマンド>|
「C:\Parasoft_Tutorial\cpptest_workspace\<各プロジェクト>」に、チュートリアル用のサンプルプロジェクトを用意しています。
サンプルプロジェクトにビルドデータファイルを作成してみましょう。
「C:\Parasoft_Tutorial\cpptest_workspace」ディレクトリ下にある「generate_bdf.bat」をエディタで開きます。
※Linuxの場合は"generate_bdf.bat"ではなく、同ディレクトリ下に存在する"generate_bdf.sh"を編集しますビルドコマンドを実行するために必要なユーティリティが格納されたディレクトリパスが「PATH」環境変数に追加されていることを確認します。
「CPPTEST_TRACE_DIR」環境変数に”cpptesttrace”が存在するディレクトリを設定します。
※図ではCドライブ直下にパッケージを展開しています。「CPPTEST_SCAN_OUTPUT_FILE」環境変数に「<プロジェクト名>\cpptestscan.bdf」となっていることを確認します。
「CPPTEST_SCAN_PROJECT_NAME」環境変数にプロジェクト名が設定されていることを確認します。
「CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMAND」環境変数にコンパイラ名が正規表現で記載されている事を確認しREMを削除します。(画面では、gccとg++を指定しています。)
最後の処理が「cpptesttrace <オリジナルのビルドコマンド>」である事を確認します。
19行目以降に記載されているFlowAnalysisCpp、Security、Shapesプロジェクトも同様に手順(4.)から(7.)の操作を行います
「generate_bdf.bat」ファイルを実行し、各プロジェクトフォルダ内にcpptestscan.bdfファイルが生成されていることを確認します。
C/C++test GUI上の[ファイル]>[新規]>[プロジェクト]を選択します。
表示された画面から[C/C++test]>[ビルドデータファイルからプロジェクトを作成]を選択後、[次へ]を選択します。
[ビルドデータファイル]テキストボックスに、手順(9.)で生成した「cpptestscan.bdf」を指定します。
[オプションのソースの変更]画面が表示されたら[はい]を選択します。
[終了]を選択します。[プロジェクト・エクスプローラー]ビュー上に、FlowAnalysisプロジェクトが生成されることを確認します。
FlowAnalysisCpp、Security、Shapesプロジェクトも同様に手順(10.)から(14.)を行い、プロジェクトを追加します。