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C++testでは、開発で利用しているコンパイラを使用するため、下記の情報が必要になります。

  • コンパイラオプション

  • ソースファイルの依存関係


上記の2つの情報を「ビルド コマンド スキャンニング」機能を用いて一括で収集し、C++testが読み取り可能なフォーマットに変換したファイルをビルドデータファイルと言います。
ビルドデータファイルを作成するためには、下記の二段階の処理を行います。

  1. 3つの環境変数を設定します。
    CPPTEST_SCAN_OUTPUT_FILE -- ビルドデータファイルのフルパス
    CPPTEST_SCAN_PROJECT_NAME  – プロジェクト名
    CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMAND  – コンパイラ名

    ※CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMANDは、未サポートのコンパイラなどC++testが認識できないコンパイラの場合に指定する必要があります。通常は設定不要ですが、書き方の例として本チュートリアルでは意図的に記載しています。

  2. 下記のコマンドを実行します。
    cpptesttrace <オリジナルのビルドコマンド>|

「C:\Parasoft_Tutorial\workspace_user_1\DevelopSampleProject」に、チュートリアル用のC言語サンプルプロジェクトを用意しています。
サンプルプロジェクトにビルドデータファイルを作成してみましょう。

  1. 「C:\Parasoft_Tutorial\workspace_user_1\DevelopSampleProject」ディレクトリ下にある「generate_bdf.bat」をエディタで開きます。

  2. ビルドコマンドを実行するために必要なユーティリティが格納されたディレクトリパスが「PATH」環境変数に追加されていることを確認します。

  3. 「CPPTEST_DIR」環境変数にC++testの実行ファイルが存在するディレクトリを設定します。
    ※図ではCドライブ直下にパッケージを展開しています。

  4. 「CPPTEST_SCAN_OUTPUT_FILE」環境変数に「<ビルドのトップディレクトリ>\cpptestscan.bdf」となっていることを確認します。

  5. 「CPPTEST_SCAN_PROJECT_NAME」環境変数にプロジェクト名が設定されていることを確認します。

  6. 「CPPTEST_SCAN_TRACE_COMMAND」環境変数にコンパイラ名が正規表現で記載されている事を確認しREMを削除します。(画面では、gccとg++を指定しています。)

  7. 最後の処理が「cpptesttrace <オリジナルのビルドコマンド>」である事を確認します。

  8. 「generate_bdf.bat」ファイルを実行し、cpptestscan.bdfファイルが生成されていることを確認します。

  9. C++test GUI上の[ファイル]>[新規]>[プロジェクト]を選択します。

  10. 表示された画面から[C/C++test]>[ビルドデータファイルからプロジェクトを作成]を選択後、[次へ]を選択します。

  11. [ビルドデータファイル]テキストボックスに、生成された「cpptestscan.bdf」を指定します。

  12. [オプションのソースの変更]画面が表示されたら[はい]を選択します。

  13. [終了]を選択します。[ナビゲーター]ビュー上に、プロジェクトが生成され、ソースコードが表示されることを確認します。




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