Parasoft DTP の セットアップ(Docker)

Docker HubにDTPの公式Dockerイメージが公開されて利用できるようになりました。
DTP Standard と DTP Compliance(有償コンプライアンスパックが必要)のDockerイメージがそれぞれ公開されています。

公式Dockerイメージは日本語化がされてなく、データベースも別途用意する必要があります。
以下に添付したdocker-compose.ymlを利用すると日本語化されたDTPコンテナとMySQLコンテナで構成された環境を構築することができます。

要件

  • DockerおよびDocker Composeを利用できる環境であること

  • インターネットに繋がる環境であること

  • 以下のポートが利用できる環境であること

    • DTP Standard:8080, 8082, 8443

    • DTP Compliance:8080, 8082, 8314, 8443

注意事項

  • 本環境はDTPのDocker環境の一例であるため、参考程度にご利用ください

  • Docker Desktop環境はサポートされていません

    • Docker DesktopでDTPを利用するとマシンIDが正常に算出されず0になります

  • Dockerをアップグレードすると、マシンIDが変更される場合があります

利用手順

コンテナ起動

コンテナを起動する場合は、以下の手順で行います。

  1. 本ページの以下のいずれかをダウンロードして展開します

    • DTP Standard:dtp-2024.1.0-docker-ja.zip

    • DTP Compliance:dtp-ext-2024.1.0-docker-ja.zip

  2. docker composeでDTPコンテナとMySQLコンテナを起動します

    docker compose up -d
  3. Webブラウザから http://<host>:8080 にアクセスします

  4. ログイン画面で admin/admin を入力してログインします

  5. EULAに同意、DTPの使用状況データをParasoftに送信するか否かを選択します

  6. ライセンスを設定します

    • Parasoft製品の担当者に画面に表示されているマシンIDを送付してライセンスを発行ください

  7. [データベースの設定] > [新規 DTP データベース、ユーザー、スキーマの作成]を選択してデータベースの設定をします

    • データベース タイプ:MySQL

    • データベースの URL:jdbc:mysql://db:3306/DTP

    • ルート ユーザー:root

    • ルート パスワード:root

  8. データベースへのアクセス権をもつ新規ユーザーの設定をします

    • ユーザー:dtp

    • パスワード:<任意のパスワード>

    • パスワード確認:<任意のパスワード>

  9. [データベースの作成]でデータベースを作成します

  10. データベースの作成が完了したら、Dockerコンテナを再起動します

    docker compose restart
  11. Webブラウザから http://<host>:8080 にアクセスしてログイン後、ダッシュボードが表示されることを確認します

DTP Complianceを利用する場合、追加で以下の手順を実施ください

  • オリジン間リソース共有(CORS) / リバースプロキシの設定

    1. ダッシュボード画面 > 右上[歯車アイコン] > [Extention Designer] からExtention Designer画面を開く

    2. Extention Designer画面 > 右上[歯車アイコン] > [設定] から設定画面を開く

    3. 設定画面 > [ネットワークの設定] から以下の項目を設定

      • Cross Origin Resource Sharing (CORS)

        • ホワイトリスト:ホスト名を入力

      • リバースプロキシ

        • リバースプロキシの有効化:チェックボックスにチェック

        • ホスト名:ホスト名を入力

    4. [保存]ボタンを押下

コンテナ停止

コンテナを停止する場合は、docker composeで停止します。

docker compose stop

コンテナ再開

コンテナを再開する場合は、docker composeで再開します。

docker compose start

コンテナ削除

コンテナを最初から作り直す場合は、以下の手順で行います。

  1. コンテナ、ボリューム、ネットワークを削除

    docker compose down -v
  2. イメージを削除 (同じイメージで再作成したい場合は、削除しなくても構いません。)
    DTP Standard

    docker rmi dtp-ja:2024.1.0

    DTP Compiance

    docker rmi dtp-ext-ja:2024.1.0
  3. データ用ディレクトリを削除 (_dtpdata / _mysql) ※DTPに登録したデータが削除されます

    • コンテナを再作成するときは同名で空のディレクトリを再作成ください