Jtest 2023.1 Dockerチュートリアル
Docker HubにJtestの公式Dockerイメージが公開されて利用できるようになりました。
Docker Hub:https://hub.docker.com/r/parasoft/jtest
公式Dockerイメージは日本語化がされていません。日本語で利用したい場合は、以下に添付したDockerfileで日本語化されたDockerイメージをビルドして利用ください。
要件
Dockerを利用できる環境であること
インターネットに繋がる環境であること
コマンドライン実行可能なJtestのフローティングライセンスが利用できる環境であること
日本語環境の利用手順
JtestのDockerコンテナを利用してホストにあるJavaプロジェクトに静的解析を実行します。
Dockerfileを編集してJavaプロジェクトをビルドできる環境がセットアップ済みのDockerイメージをビルドして静的解析を実行します。
手順のコマンド例は、Linux環境でDockerを利用していることを想定しています。
Mavenプロジェクトの静的解析
ホストの任意のディレクトリにMavenプロジェクトを配置します
この例ではMavenプロジェクトはホストの現在の作業ディレクトリ($PWD)にあります。
Mavenプロジェクト直下に設定ファイルを配置します
$PWD/jtestcli.properties:Jtestの設定ファイルです。ライセンスを設定します。
$PWD/settings.xml:JtestとMavenの連携設定ファイルです。設定するJtestのインストールディレクトリは /opt/parasoft/jtest です。
添付のDockerfileを編集してJtestのDockerイメージにMavenのビルド環境をインストールするように設定します
Dockerfile編集例
... # install maven 3.6.3 WORKDIR /opt RUN wget https://archive.apache.org/dist/maven/maven-3/3.6.3/binaries/apache-maven-3.6.3-bin.zip && \ unzip apache-maven-3.6.3-bin.zip && \ rm -f apache-maven-3.6.3-bin.zip USER parasoft:parasoft WORKDIR /home/parasoft ENV PATH=/opt/apache-maven-3.6.3/bin:${PATH}
編集したDockerfileでDockerイメージをビルドします
コマンド例
docker build -t <任意のイメージ名>:<任意のタグ> .
静的解析を実行します
コマンド例
docker run --rm \ -v $PWD:$PWD \ -w $PWD \ <手順4でビルドしたDockerイメージ名:タグ> \ mvn package jtest:jtest -s $PWD/settings.xml \ -Djtest.config="builtin://Recommended Rules" \ -Djtest.settings=$PWD/jtestcli.properties \ -Djtest.report=$PWD/reports
ホストのMavenプロジェクト直下のreportsディレクトリからJtestレポートファイルを確認します
Gradleプロジェクトの静的解析
ホストの任意のディレクトリにGradleプロジェクトを配置します
この例ではGradleプロジェクトはホストの現在の作業ディレクトリ($PWD)にあります。
Gradleプロジェクト直下に設定ファイルを配置します
$PWD/jtestcli.properties:Jtestの設定ファイルです。ライセンスを設定します。
添付のDockerfileを編集してDockerイメージにGradleのビルド環境をインストールします
Dockerfile編集例
編集したDockerfileでDockerイメージをビルドします
コマンド例
静的解析を実行します
コマンド例
ホストのGradleプロジェクト直下のreportsディレクトリからJtestレポートファイルを確認します
Antプロジェクトの静的解析
ホストの任意のディレクトリにAntプロジェクトを配置します
この例ではAntプロジェクトはホストの現在の作業ディレクトリ($PWD)にあります。
Antプロジェクト直下に設定ファイルを配置します
$PWD/jtestcli.properties:Jtestの設定ファイルです。ライセンスを設定します。
$PWD/jtest.xml:AntとJtestの連携設定ファイルです。設定するJtestのインストールディレクトリは /opt/parasoft/jtest です。
添付のDockerfileを編集してDockerイメージにAntのビルド環境をインストールします
Dockerfile編集例
編集したDockerfileでDockerイメージをビルドします
コマンド例
静的解析を実行します
コマンド例
ホストのAntプロジェクト直下のreportsディレクトリからJtestレポートファイルを確認します