実行の準備

本作業は Jtest がインストールされたマシン上で実施します。
アプリケーションの実行によりカバーされるコード行に関するメタデータを Jtest ビルドシステムプラグインの jtest:monitorゴール/タスクの呼出しで作成します。
一度作成したメタデータは、アプリケーションのソースコードが変更されるまで使用できます。(ソースコードが変更されている場合メタデータを作成し直す必要があります。) 

メタデータを作成するには、対象アプリケーションのディレクトリで、各種ビルドシステムに合わせて次のコマンドを実行します。

Apache Maven の場合

mvn jtest:monitor


Apache Ant の場合

jtest:monitor を呼び出すためのターゲットをアプリケーションのビルドファイルに定義します。

以下はターゲットの設定をアプリケーションの build.xml とは別に jtest.xml に定義した例です。

(jtest.xml からbuild.xml を参照することを想定しています。)

<target name="jtest-monitor" depends="build">
 <jtest:monitor>
  <coverage>
   <testIncludes>
    <testInclude>**/tests/**</testInclude>
   </testIncludes>
  </coverage>
 </jtest:monitor>
</target>
<target name=" build">
 <ant target="build" dir="${basedir}" antfile="build.xml" />
</target>


※ターゲットの詳細な定義方法は ユーザーガイド をご参照ください。
jtest:monitor を呼び出すため以下のコマンドを実行します。

ant –f jtest.xml jtest-monitor


Gradle の場合

gradlew jtest-monitor –I [INSTALL]/integration/gradle/init.gradle


jtest:monitor ゴール/タスクを実行すると monitor.zip パッケージを作成します。それぞれのビルドシステムごとに作成される場所が異なりますのでご注意ください。

  • Apache Maven の場合:[project]/target/jtest/monitor
  • Apache Ant の場合:[project]/parasoft/jtest-monitor
  • Gradle の場合:[project]/build/jtest



生成されたパッケージには以下の情報が含まれます。

ファイル名説明
static_coverage.xml

静的カバレッジファイルです。コード行に関する情報が定義されています。

agent.jar

Jtest カバレッジエージェントの jar ファイルです。

agent.propertiesエージェントの設定ファイルです。ビルド プロセス実行中に生成されたスコープ パラメーターや、他の属性が保存されています。
agent.sh/agent.batカバレッジエージェントをアプリケーションの実行プロセスに設定するために必要な -javaagent VM 引数を生成するスクリプトです。